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抜かない 削らない 治療について その2

前回の続きのお話です。

虫歯の治療とは削る(感染歯質を取り除く)治療しかないのでしょうか。

虫歯を完全になくしたいとなると、今の歯科医学において感染歯質を取り除く以外の方法
ありません。ですが、そもそも虫歯は完全になくせるものなのでしょうか。
皆様歯医者に行かれたことは一度や二度ではないと思いますが、その度に新しい虫歯
見つかり、治療を促されたりした経験はないでしょうか。

虫歯の発生する頻度は個人差があります。歯の質はもちろん、唾液の質、歯並び
歯ぎしり食いしばり、食べ物の嗜好等、様々な要因で虫歯になりやすい方、なりにくい方が
いらっしゃいます。歯ブラシや歯間ブラシ、糸ようじを可能な限り丁寧に行うことで
ほぼ虫歯にならない状態を作ることはできますが、なかなか難しいことです。

つまり、すべての患者様の虫歯を根絶するというのは実質不可能に近いということです。
ではどうするのか。

一つの答えとして、削らず経過を観察する。ということです。
何もしないということではありません。きちんとお口のメンテナンスを行い
虫歯の進行を注意深く観察して治療の時期を見極める、という治療です。

詳しくはまたの機会にお話ししたいと思いますが、基本的に歯は
治療をすればするほど寿命が短くなります。下手に何回も治療するよりは
虫歯が進行しないように細心の注意を払って経過観察を行い、必要に応じて
最小限の治療を行う方が歯の寿命をはるかに長くすることが可能です。

当院では、経過観察時に超高濃度のフッ素を応用
より安全に確実に歯の寿命を長くする処置も行っております。
お気軽にご相談ください。

次回は治療によっておきる歯の寿命の変化についてお話しします。

金沢シーサイド歯科
院長 笹本忠資

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