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予防歯科医院ブログ歯周病

歯周病の症状、治療、予防その3

歯周病は治せる病気

前回に歯周病は治る病気と言いました。

しかし、その認識は患者様と歯科医師とで乖離が生じることがある
ともお話ししました。そのわけについて今日はお話しします。

 

患者様の考える治るとは

患者様が治るという言葉を使うときはどんな時でしょうか。
例えば、風邪をひいて内科に受診し何らかのお薬などをもらい
養生して治る。それはもう内科に行く必要はなく今までと同じ生活に戻ったこと
意味すると思います。字は違いますが、同じように何らかの不具合で
今まで通り使用できなくなった道具が直る、というのはどういう意味で使うでしょうか。
直るまではだましだまし使ったり、そもそも使うことができなくなっていると思います。
それが直ることで、今まで通り気兼ねなく使えるようになる
つまり、患者様にとっての治るとは

病気にかかる以前と何ら変わらない状態になる。元に戻る。

ことを意味すると思います。

 

歯医者にとっての治るとは

これは、実は歯周病に限らずなのですが、歯科治療において

元に戻す治療はほとんどない。

ということです。元となるべく同じように使える状態にする
というのはある程度可能なのですが、それでも限界があるのが現状です。
特に歯周病はそれが顕著です。歯医者にとって歯周病が治るというのは

歯周病がこれ以上進行せずに歯が悪くなっていく状態を無くす。

という事です。これには、定期的にメンテナンスをして管理していくこと
細かい磨き残しのチェックをし歯ブラシのご指導を行う
という事も含まれます。病気がまた再び進行することを防ぐために
定期的に歯医者に通う必要があるという事です。

 

お口のメンテナンスの重要性

以前までと同じ口腔習慣ですと再び病気は進行してしまいます
歯周病の治療とは、歯周病になってしまう根本を治療することはとても難しいからです。
一旦歯周病が進行しない状態になる・・・つまり歯医者の言うところの治った後は
その状態が維持できるようにメンテナンスをしていく必要があります

よく行われるメンテナンスとはおよそ3カ月に1回程度医院にお越しいただき
病気の再発ないか、普段のお口のお手入れは問題ないかのチェックと
どうしてもご自身の歯ブラシでは行き届かないところに対する
プロフェッショナルケアになります。

こうすることで歯周病が進行しない状態を維持できる、つまり治った状態を
維持できるという事です。

 

当院では、専門性の高い歯周病治療、予防を行っております。
歯周病についてお困りのこと、疑問などございましたらお気軽にご相談ください。

次回は「抜かない 削らない 治療について」の抜かない部分について
抜く抜かないの判断基準とはどういうものなのかという事をお話いたします。

 

金沢シーサイド歯科
院長

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