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抜かない治療が難しい歯その4
歯周病が進行した歯とは
前回の続きになります。抜かない治療が難しい歯、歯周病が原因の場合についてお話しします。
歯周病が進行した歯とはどのような状態なのでしょうか。
ほぼ100%抜くことになる状態とは
・歯周病が原因で揺れて痛くて咬めない。
・歯周病が原因でぱんぱんに腫れて痛い。そしてぐらぐらに揺れている。
患者様が感じる症状としてこんなところが挙げられます。
上記の症状は歯周病が原因以外でも起こることがありますが、その場合は抜かずに済むことも多いです。しかし、歯周病が原因である場合はほぼ抜かなければならないと思われます。
歯周病は、基本的に慢性炎症と言われます。慢性炎症とは劇的な症状は無いのだけれど
常にもやもやとした症状が続くことが多いです。
一方急性炎症とは、とにかく痛い、すごく腫れている、などその状態が続くことに耐えられないレベルで異常が起こります。
上記症状は慢性炎症が基本である歯周病が原因であるにもかかわらず、急性炎症が起こっているパターンになります。つまり、あまりに病状が進みすぎて急性炎症が起きてしまっているのです。
以上から言える事、先ず歯周病でほぼ抜かない治療が難しい歯とは
歯周病にもかかわらずとても痛い、腫れているとき
となります。しかし、患者様ご自身では歯周病が原因か、別の病気が原因かの判別は困難ですので
一刻も早く歯医者を受診されることをお勧めします。
歯周病はもやもやした異常を感じられるとき、正確にはそれ以前から進行が始まっております。
特に初期の歯周病ではほぼ無症状なこともあります。
定期的な歯科への受診は歯周病の予防、早期発見ひいては患者様の歯を少しでも長持ちさせる最大の方法になります。
次回も歯周病が原因で残す治療が難しい歯の続きになります。
金沢シーサイド歯科
院長