カテゴリー:
予防歯科医院ブログ歯を残す治療歯周病
抜かない治療が難しい歯その6
前回の続きになります。
完治のために歯を抜かなければない理由
前回、歯周病をきちんと治すためには抜かなければならない歯についてお話ししました。ところで、歯周病をきちんと治すとはどういう事でしょうか。
歯周病の原因は細かくは色々あるものの、必ず起こっていることがあります。
それは細菌による感染です。
つまり、歯周病を完治させるためには
1・歯に存在する感染源を完全に除去する必要があります。(感染源とは通常の歯ブラシ、メンテナンス、治療では取ることのできないところに存在する歯石のことです)
2・そして、感染源の除去を行ったうえで、可能な限りまた感染源が付着しなおさないように整える必要があります。
この2つの治療がきちんと行えて初めて歯周病が完治したと言える状態になります。
そして、歯を抜くという行為はこの2つが同時に行える最も確実な方法になります。
これが完治のために歯を抜かなければならない主な理由です。歯の位置、形、骨の吸収具合、その他様々な理由で上記治療のどちらかが不十分になってしまう場合に、その後の経過のことを考えて歯周病の完治が必要であると判断された時に、やむを得ず患歯を抜くという事態になってしまうのです。
ところで、歯周病の完治は必要なのでしょうか。
ここが、歯科医師の中でも意見が分かれるところになります。
次回は完治は必要なのか、なぜ必要なのか、完治しなかった場合に起こることなど
お話ししたいと思います。
金沢シーサイド歯科
院長